日本を訪れた外国人が、観光地より先に衝撃を受ける場所があります。
それが、トイレです。
日本人にとっては当たり前の「清潔なトイレ」ですが、海外では必ずしもそうではありません。
そのため、日本の公共トイレを使った外国人は、思わず写真を撮ったり、SNSに投稿したりするほど驚くこともあります。
今回は、日本と海外のトイレ事情を比較しながら、外国人が日本のトイレにどんな点で驚くのかを紐解いていきます。
日本のトイレとは

まずは、私たち日本人が想像する「日本のトイレ」を整理してみましょう。
日本では、トイレは単なる排泄のための設備ではなく、快適さと清潔さを重視した生活インフラの一部として扱われています。
日本人が想像する「日本のトイレ」というものをおさらいしましょう
一般的にこうであって欲しいトイレ
日本人が「普通」と考えるトイレには、だいたい次のような条件があります。
• 便座が汚れていない
• 床が濡れていない
• トイレットペーパーが備え付けられている
• においが少ない
• 誰でも無料で使える
これらは日本では特別なことではなく、駅や公園、商業施設など公共の場でも当然のように期待されている条件です。
日本人の目から見た「清潔」なトイレとは?
日本人が考える「清潔なトイレ」は、単に掃除されているだけではありません。
• 定期的に清掃されている
• ゴミ箱が溢れていない
• ペーパー切れがない
• 手洗い場が使いやすい
といった、管理が行き届いているかどうかが重視されます。
この「当たり前」が、海外から来た人にとっては衝撃になるのです。
海外の主なトイレ事情

一方で、海外ではトイレに対する考え方が日本とは大きく異なります。
トイレは有料!?
海外では、駅や街中のトイレが有料であることは珍しくありません。
数十円から数百円程度を支払って利用するケースも多く、「無料で誰でも使える」という発想自体がない国もあります。
そのため、日本で気軽にトイレに入れること自体が、すでに驚きの対象になります。
トイレットペーパーなんてない!?
海外では、トイレットペーパーが備え付けられていないこともあります。
紙は自分で持参するのが前提だったり、紙の代わりに水で洗う文化の国もあります。
日本のように「使い放題で補充されている」環境は、かなり珍しいと言えるでしょう。
そもそもトイレが使えない!?
さらに極端な例では、
• 鍵が壊れている
• 便器が使えない
• 掃除されていない
といった理由で、実質的に使えないトイレに遭遇することもあります。
その経験がある外国人ほど、日本のトイレに感動しやすい傾向があります。
海外の人が驚く日本のトイレとは

では、外国人は日本のトイレのどんな点に驚くのでしょうか。
まるで高級ホテル!?清潔すぎるトイレ
駅や公園のトイレであっても、
• 明るい
• においが少ない
• 清掃が行き届いている
こうした環境は、海外では高級ホテル級と受け取られることもあります。
「公共トイレ=汚い」という前提が覆される瞬間です。
清潔なトイレの維持に欠かせない清掃文化に関しては下記記事を参考にしてください。
外国人が驚く日本の清掃文化とは?学校掃除からW杯まで続く「きれい好き」の理由
また、清潔なトイレは感染症の予防にもなっており、日本の医療レベルを引き上げるのにも役立っています。
詳しくは下記記事を参照してください。
外国人が本気で驚く「日本の医療制度」日本の病院はなぜここまで安心なのか?
海外では富豪クラス!?ウォシュレット&暖房便座
温水洗浄便座や暖房便座は、日本では家庭用としても普及していますが、
海外では「超高級設備」という認識です。
初めて使った外国人が、「これは本当に公共トイレなのか?」と疑うのも無理はありません。
特に冬の寒い日などは、私たち日本人も暖房便座のありがたみを実感しますよね。
そのため、外国人であれば尚更衝撃を受けるのも当然です。
また、ウォシュレットが盗まれないこと自体に驚く外国人も多く見られます。
お尻ファーストのトイレットペーパー
日本のトイレットペーパーは、
• 柔らかい
• 水に溶けやすい
という特徴があります。
海外の紙と比べると「お尻への優しさ」が段違いで、ここでも文化の違いが現れます。
また、トイレットペーパーの予備が盗まれないことに驚く人も少なくありません。
これがおもてなし?音姫とは
日本のトイレ文化を語るうえで欠かせないのが、「音」に対する配慮です。
日本ではトイレの使用音を気にする人が多く、そのため多くのトイレに擬音装置が設置されています。
この装置はボタンを押すと水の流れる音が流れる仕組みで、実際に水を流さなくてもトイレの音を隠すことができます。
代表的なものとして知られているのが、TOTOが開発した「音姫(おとひめ)」です。
この装置は女性トイレを中心に広く普及しており、日本では当たり前の設備として定着しています。
海外ではこうした装置はほとんど見られないため、外国人観光客が日本のトイレで驚くポイントのひとつになっています。
音姫や日本の公衆トイレに関しては下記記事にてもっと詳しく紹介しています。
外国人が衝撃を受ける日本の公衆トイレ|暖房便座・ウォシュレット・音姫の三種の神器が生んだ世界最強のトイレ文化
排泄はギャグ?トイレの地位を上げた日本のアニメ文化
日本のトイレ文化を語るうえで、実はアニメや漫画の影響も無視できません。
日本では昔から、「うんこネタ」や「トイレネタ」がギャグ漫画の定番として使われてきました。
例えば子供向け漫画やアニメでは、
・トイレに駆け込む
・うんこを我慢する
・トイレに関するハプニング
といったシーンが笑いの定番として登場します。
これは海外では少し意外に思われることもあります。
多くの国では排泄の話題そのものが強いタブーとされることが多いからです。
しかし日本では、こうした排泄ネタが子供向け作品の中でも自然に登場します。
こうした文化の背景には、排泄を極端なタブーとして扱わない日本の感覚も影響していると考えられます。
実際、日本ではトイレをテーマにした施設まで存在します。
日本のアニメに関しては下記記事を参考にしてください。
なぜ日本のアニメは世界で人気?オタク文化から世界的コンテンツ“Anime”へ
うんこミュージアムという日本らしいテーマパーク
日本には「うんこミュージアム」というユニークな施設があります。
これは文字通り「うんこ」をテーマにしたエンターテインメント施設で、
カラフルなうんこのオブジェやゲームなどが楽しめるテーマパークです。
一見すると奇抜に思えるかもしれませんが、この施設は
・SNS映えする展示
・子供でも楽しめる内容
・ポップなデザイン
などが話題となり、多くの来場者を集めています。
日本では昔から、子供向けの笑いとして排泄ネタが扱われることが多く、その文化がこのような施設にもつながっていると言えるでしょう。
海外では「なぜこんなテーマパークが成立するのか?」と驚かれることもありますが、
日本ではトイレや排泄をユーモアとして扱う文化があるため、自然に受け入れられているのです。
うんこで勉強?「うんこドリル」という日本の教育文化
日本ではトイレや排泄をテーマにしたユーモアが、教育の分野にも取り入れられています。
その代表例が「うんこドリル」です。
これは小学生向けの学習ドリルで、算数や国語の問題文にすべて「うんこ」が登場するというユニークな教材です。
例えば、
・「うんこを3個持っている太郎くんが…」
・「うんこが公園に落ちていました」
といった具合に、問題文に必ずうんこが出てきます。
一見するとふざけているように見えるかもしれませんが、この教材は「子供が勉強に興味を持つきっかけ」として大ヒットしました。
子供にとって「うんこ」という言葉は非常に強いインパクトがあり、勉強が苦手な子でも問題を読むきっかけになるからです。
実際、このシリーズは累計1000万部以上を売り上げるほどの人気となり、日本の教育出版の中でも異例の成功例となりました。
海外では教育と排泄ネタを組み合わせる発想はあまり一般的ではないため、このような教材が成立すること自体が、日本文化のユニークな点と言えるでしょう。
子供に大人気「おしりたんてい」
日本の子供向け作品には、排泄やお尻をテーマにしたキャラクターも存在します。
その代表例が「おしりたんてい」です。
おしりたんていは、お尻の形をした顔を持つ名探偵で、事件を解決する児童向け作品として大きな人気を集めています。
物語の中では推理や冒険が展開されますが、決め台詞として登場するのが有名な必殺技です。
必殺技は「失礼こかせていただきます」
おしりたんていの最大の特徴は、敵を撃退する必殺技です。
その名も
「失礼こかせていただきます」
という技で、強烈なおならで敵を吹き飛ばします。
一見すると子供向けのギャグに見えますが、推理ストーリーとしての完成度も高く、日本では幅広い年齢層に人気があります。
なぜ日本では排泄ネタがここまで受け入れられるのか
日本では、排泄を極端なタブーとして扱う文化はあまり強くありません。
もちろん公共の場で話題にするものではありませんが、子供向けの笑いとしては古くから親しまれてきました。
そのため
・うんこドリル
・おしりたんてい
・うんこミュージアム
のようなコンテンツが成立する土壌があります。
こうした文化は、トイレを清潔で快適な空間として発展させてきた
日本のトイレ文化ともどこか共通しています。
排泄という誰にとっても必要な行為を、必要以上に隠すのではなく、時にはユーモアとして扱う。
トイレを「清潔で楽しい場所」にする。
それもまた、日本文化の一つの特徴と言えるのかもしれません。
日本の昔話にも登場?「さるかに合戦」とうんこ
実は、日本では排泄ネタは現代の漫画や教育だけで生まれたものではありません。
昔話の中にも、意外な形で登場しています。
その代表的な例が、日本の有名な昔話 「さるかに合戦」 です。
この物語では、猿に騙されて殺された蟹の仇を討つため、栗や臼、蜂などが協力して猿を懲らしめます。
そしてその仲間の一人として登場するのが 牛のうんこ(牛糞) です。
猿が家に入ろうとした瞬間、玄関に置かれていた牛糞を踏んで滑って転び、その隙をついて他の仲間たちが攻撃するという展開になっています。
つまり、この昔話では うんこが戦略的な罠として活躍するのです。
もちろんこれは下品なネタというより、子供向けのユーモアとして語り継がれてきたものです。
こうした昔話の存在も、日本人が排泄ネタを極端なタブーとして扱わず、時には笑いとして受け入れてきた文化を示しているのかもしれません。
まとめ
日本のトイレは、日本人にとっては当たり前でも、海外から見ると異世界レベルの設備です。
観光名所より先にトイレでカルチャーショックを受けるという話が出てくるのも、決して大げさではありません。
こうした違いを知ることで、日本の日常がどれほど特殊で恵まれているか、改めて実感できるのではないでしょうか。

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